「おや?今日も不機嫌だね。雫は」 2年2組の教室に入ったとたんに顔を覗きこんでくるあたしの親友、黒田美結[くろだ みゆ] 中学の時からの友人で、今では無くてはならない大事な親友 「ほ―ら。そんな顔しないの!んで?やっぱり今日も王子のことでキレてんの?」 「あんなの王子じゃないっ!」 美結の問いにすぐにそう答えた 「はぁ―本当に雫は王子のことが嫌いだね――」 怪訝そうにあたしを見る美結 ってか王子じゃないって!!