ガラガラと音をたてながら崩れていくのが分かった。


……今まで積み重ねてきた“幼なじみ”という関係は壊れちゃったの?

こんなにも簡単に壊れてしまうものがあるんだと、そう思った。





──だからこそ、あたしは日向以外の好きな人を探していたのかもしれない。


気付きたくなかっただけで、ずっと昔からこのキモチはあたしの中にあったのかもしれないんだ。