俺からしたら、綾芽の力なんてたかが知れてる。 押し返そうとする綾芽の力は、俺にとっては無抵抗も同じだった。 『幼なじみ』 この関係を壊すことに抵抗なんてなかった。 ──この時までは。 ただ、手に入れたくて今まで我慢してきたモノが溢れてしまったようにキスをした。