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「はぁ~」

「未來ーお前なんちゅ~顔してんねん?」
「本当!この世の終わりって感じの顔ね?」

那穂は笑いながら言った。

「だってぇ~」
「この前まであんなに意気込んでたのに?」

「...玲矢と何かあったんやろ?」
「え!!...あの!!??」

「分かりやすいなぁ~お前は!」
私そんなにわかりやすいかな?

「てかそれしかないでしょ?!何があったの?話くらいなら聞くよ?」

「キスした...」

「はぁ?」
「どぉゆうことなん??」

私はあの日あったことを話した。

ちゅッ!!
 キスされた???!!!...あとのことを

◆あのあと◆

「ちょと..玲矢くん!とっ..とまって?!」
彼女と話したあとから玲矢くんはずっと黙ったままだ。

「あっ..ごめん...」

「ぅうん。全然いいよ。」

「さっ..はご..め..?」
風の音とかぶってよく聞こえなかった。

「あ!ごめん、何て言ったかな?よく聞こえなくて!!」

「...だからさっきはキスしてごめん」
あ..謝ってくれたんだ。

「ぅうん。いいよ、..ちょっと嬉しかったし」
「え?」

「あ!!何でもないの」
私は玲矢くんに笑顔を向けた。

「そ..?ぢゃー俺行くから」

「玲矢くん!」
私は思わず名前を呼んだ。

「何?」
呼んだもののどうしよ...

あっ!!
「私の名前は?」
私は玲矢くんに笑顔を向けた。

「は?」

「もぉ~、未來です!み.ら.い~」

「未來ぃ~、これでいいんだろ?」
「てきとうだなぁ~」

「いいだろ、ぢゃ!」
「ぢゃぁ~また!」

私は玲矢くんに背中を向けて歩こうとしたとき......