彼女が何か気付いた様に

頷くと、ポケットから

眼鏡を取り出し掛けて

見せた。

驚いた事に、そこに

立っていたのは普段、

地味で目立たない

あのマリーであった!

柔らかな巻き髪に眼鏡を

外した姿の彼女が全く

判らなかったのだ。