「じゃあ、転校生を紹介するぞ。」

ありさは待ちきれない、と言う様に身を乗り出した。そして、翔に話しかける。

「どんな人かしら。楽しみだわ。」

「僕もだ。」

翔も微笑みながら答えた。さっきのランチでは、良い雰囲気で会話する事が出来た。

まだ緊張してるが、大分慣れてきている。


女子は期待を膨らませながら、男子はかっこいい人じゃないように、と祈りながらみんなドアを見つめる。


ガラリ、と音がしてドアが開く。




「あ……ありさ?」