ありさは女子の殺気がこもった視線を無視した。

彼は私の幼馴染だ。しかも超キュートに育った。

悠介はありさを見た。そして真っ直ぐありさに歩いてってありさの髪に触れた。さらりとシルクのような髪を撫でる。


「会いたかったよ。小学2年生ぶりだろう?」


悠介はニッコリと笑った。その笑顔はありさの笑い方にすごく似ている。


その光景を見ていた翔は、悲しそうに下を向いた。さっきまで、ありさと良い雰囲気だったのに。


彼は、ありさが脈なしになったのを悟った。

それはありさが悠介をキラキラとした目で見つめたのに気付いたからだった。