「おい。起きろあげは。」



体をゆすっても起きない。


おい。

寝起き悪いな。




「・・・・・・大好き」



はぁ?



「柚夏大好きだよ・・・・・・・。」





・・・・・・・・・。


あげはが俺を?



って!!

夢じゃん。



とりあえず起こさなきゃ。

風邪でも引かれたら俺が面倒見なきゃだし。



「おい!!起きろってば。」





・・・・・・起きない。

もう面倒だから背負うことにした。



たく。
なんで俺がこんなことしなきゃいけね―んだよ。


重いし!!


こいつ普段から甘い物食べすぎ。

でも、肌が冷えてる。

もう風邪引いたか?





やっとのことで別荘に着いた。






「柚夏遅ーい!!」


そう言って空は俺を迎える。


「だって、コレが。」



俺はそう言ってあげはを下ろす。



「ありゃー。柚夏が女の子背負うなんて!!」




勇気が言った。


るせーよ。
俺だって。

考えらんない。

けど背負って来ちゃった。




「あれ?ちょっとなんか熱くない?」


空が自分のおでことあげはのおでこをくっつける。


あ。
やっぱ風邪ひいたのかよ。



真理亜は熱と聞いて駆けつけて来た。

真理亜はなんか救急係的な存在。



「でも、そこまで熱くないから今から寝させとけば平気でしょ。」


そう言って千佳に運ばせた。

なんか千佳があげはを楽々と背負うのを見て
なんかモヤモヤする。




あぁ----!!

・・・・・・んだよこれ。