○柚夏side○
毎年恒例のキャンプ。
正直だるいんだけど、織姫さんが後で怖いし。
毎年しょうがなくついてくる。
もちろん川に着いてからも泳ぐなんてしない。
だって濡れるし。
着替えんの面倒。
服が肌にくっつくのも無理。
だからいつもの場所に行く。
高い所で風通しのイイお気に入りの場所。
ココまで来るやつあんまりいないから。
いつも、ココで寝て過ごす。
今日もまた寝ていた。
夜になったのかちょっと肌寒くなった。
体を起こし薄眼を開けると誰かがそこにいた。
金髪のロン毛。
?
「千佳?」
薄めだから顔とか良く見えない。
でも、確か千佳は茶髪に青のメッシュ。
金髪ではないよな。
玲夏?
いやいや。
ココ教えてねーし。
ま。
誰でもイイや。
そう思いまた寝た。
それから、さすがにお腹が減って起きるとなんか頭が高い感じ。
目を今度はしっかり開けてみると目の前にはあげはの顔。
おかしい。
なんであげはがココ知ってんだよ。
とりあえず起きるとなんか俺はあげはに膝枕されてたらしい。
俺普通に寝たのにな。
とりあえず起こした。
さすがに夏でも夜は寒い。


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