その子は私の周りをぐるぐる回ってじろじろ見られた。



(どうしよう・・・格好変だった?!)



そんな不安を抱きつつ私は棒立ちしていたら、その子が急に飛びついてきた。



「ヴッ!!」



そんな変な声を出してしまうくらい急でビックリした。



「可愛い!超好きなタイプ♥!やー!可愛いー!!」



そんな興奮してる子を目の前に私は突然すぎて目を丸くしている。



「まぁ、玲夏が気に入ってくれてなによりだわ。」



織姫さんはそんなのんきなことを言いながらニコニコしていた。



「私は玲夏!玲夏でイイよ!」



「は・・・い。」



そんなまだ驚きを隠せない私を見て織姫さんは一言。



「その子は女好きじゃないの。女の子が好きなの。」



そんなどっちも一緒なんじゃ・・・・
と思う説明をされた。



「それよりあなたは?名前は?」



玲夏ちゃんはそう言って私から離れた。



「・・・楠木 あげはです。呼び方はあげはでお願いします。」



そう言うと玲夏ちゃんは目をキラキラ光らせていた。





「あげはっ!」





そう名前だけ唐突に呼ばれた。

返事をしない訳には行いかないので返事をした。




「はい?」



そうすると玲夏ちゃんはまた抱きついてきた。



「やっぱ可愛い!」


そう言って自己紹介?は終わってリビングへと向かった。