しばらくすると、ウエイトレスの子がパフェとロールケーキを持ってきた。


「ごゆっくりどうぞ!」


ニコッと笑って戻っていくウエイトレスさん。


「あの子、恋してるわね。」


その女の子の後姿を見つめながらシノブが言う。


「何でわかるの?」

「ミツキと同じ顔してたから。」

「……は?意味わかんない。」


困り果てる私を見て、シノブはクスクス笑う。


「ねぇ、好きな人、いるんでしょ?」

「いや、だから……、よくわかんないんだって、自分でも。」

「素直じゃないわねぇ。」


そう言って、シノブはパフェを口に運んだ。