「ミツキはどれにする?」

「うーん……、どれにしようかな?シノブは?」

「ボクはねぇ、これ。チョコレートパフェ。」


ホントに幸せそうな顔をする。

その顔を見てるだけで笑顔になれる私は、やっぱり、シノブのことが好きなんだと思う。


「どうかした?ボクの顔、ジーと見て。」

「幸せそうな顔するなぁ、って思って。」

「そぉ?でも、ミツキも幸せそうよ?」

「そうかな……?」


そりゃ、好きな人と2人でバレンタインに喫茶店だよ?

嬉しくないはずないじゃん。


「ご注文はお決まりですか?」


ウエイトレスの女の子が笑顔で訊く。


「チョコレートパフェと、ミツキは?」

「あっ、えーっと……、チョコロールで。」