私はタケトの方を向き、まっすぐに目を見つめた。


「ずっと好きだったの、本当は。でも、気まずくなるのが嫌で、気持ち伝えられなかった。」


タケトは小さく頷きながら、私の話を聞いていた。


「忘れたつもりだったの。新しい恋もしたし、ステキな彼氏もいた。だけどね、何かがずっと引っかかってた。」


私はタケトの目を見つめ直した。

絶対にそらさないように、伝えきるまでは。


「時間がかかりすぎたね。もういい年した大人だから、ウブな高校生みたいなことは言えないけど。」


お酒たっぷりのチョコレートに、大人になった私の思いを乗せて。


「私は、タケトのことが好きです。」