「じゃあ、あ、暁君と舜君って呼ばせてもらいます」
「いや、それはないだろ?」
はい?
不思議そうな顔をしてると
「舜の事は『舜君』でいいよ。でも、俺の事は『暁』にして」
へっ!?
あ、あ、あ、暁って、呼び捨て?呼び捨てですか!?
いきなり高〜いハードルきた!!
さっきの『暁君』だって、凄い勇気だしたのにぃ〜。
「俺も『純』て呼ぶから」
ぐはっ!
も、もう、やめてぇ。
顔がどんどん熱くなる。
それを見ていた舜君が
「ププッ、顔真っ赤。純ちゃん可愛いぃ〜」
とニヤニヤする。
か、可愛い言われちゃったよ・・・小学5年生に。
隣で「チッ」と舌打ちする暁。
「俺は『純ちゃん』て呼ぶね。呼び捨てにすると、兄貴に殴られそうだから」
舜君はイタズラっぽい笑顔で暁を見ながら言った。
なんか最初の挨拶の時と、態度が変わったような気がするのは気のせいだろうか・・・。



