未那と翔太君が協力してくれたおかげで、私達は放課後、未那の友達の叔父さんかやっているバーに連れて行ってもらい、誰にもバレる事はなく、話しが出来るようになった。

夜20時からお店を開くからそれまでなんだけど、本当にありがたかった。


一週間は、未那と翔太君が一緒についてきてくれた。

「一週間たったし、マスターも名前と顔を憶えてくれたし、私たちもお邪魔になるから、明日から二人できてね」

と、言われた。

でも良くこんなお店知ってたなぁって思ったら、どうやら未那と翔太君も、落ち着くまでこの場所を利用していたらしい。


翔太くんもモテるけど、未那も凄くモテる。
美人でスラッとしたモデル体型。だけど出てるところはちゃんと出てる。

本当に羨ましい限りです。

だから、競争率は高かった。
でも、性格が男っぽいと言うか、姐さんタイプ。
見た目おしとやかタイプだから、そのギャップに付き合って行けない男の人が多かった。

そんな中、翔太くんは未那とうまく付き合ってると思う。

未那の良いところは潰さず、翔太くんも自然にいられる。・・・凄く素敵な関係。


私達もそうなりたい!


でも・・・・・ムリだよね。


だって沢田君は私のことを好きじゃないから。
私も罰ゲームだし、割りきって付き合えると思ってたけど・・甘かった。


初めはドキドキばかりしていたけど、少し慣れてきて気が付いたのは、何だか落ち着くこと。

何故かはわからないのだけど、ドキドキしながらも安心している自分もいて。
すごく不思議な感じがしてた。


本気で好きになりかけてる。
このままじゃヤバイって自分の中で危険信号が出てる。

1週間でこんなに惹かれてるのに、1ヶ月ってどれだけ好きになってしまうんだろう・・・すごく怖い。

怖いけど、自分から別れるなんて出来ない。

はまっちゃってるのかな・・・。

もぅ〜!
やだ〜!
くるしいぃ〜!


沢田君のばかぁ〜〜!

と言っても、告白O,Kしたのは私だから、自分のせいなんだけど・・・でも、でも・・・

沢田君のばかぁ〜!