ピンポーン。
インターホンを押す。
『はい』
あ、未那のお母さんかな?
「おはようございます。朝早くすみません。純です」
『はいはい、ちょっとまってね』
そう言われてからすぐ玄関のドアが開く。
「純」
「あ、未那。おはよう」
私を見るなり、腕を引っ張る。
ちょ、ちょ・・・・
「おはよう。・・・じゃないわよ!」
はい?
「昨日暁と純が二人でタクシーに乗って行ったって、もうすごいことになってて・・・」
えええええ・・・・予想はしてましたけどね・・・。
未那がこんなに怒るほど、ひどいんですか?
・・・もう嫌だ。
・・・学校行きたくない。
「まぁ、とりあえず、私と翔太、洸一、聡でなんとかごまかそうって言ってたんだけど・・・・・ムリ!」
2階にある未那の部屋に入ると説教されました。
「だいだい、廊下で暁とか呼んじゃダメでしょ?」
「は、はい」
「腕とかつかんじゃダメでしょ?」
「・・・はい」
「タクシーに一緒に乗っちゃダメでしょうが!」
「・・・で、ですよね」
だって必死だったんだもん。
はぁ、とため息をつく。
「ところで、暁と舜は・・・どうなった?」
小さな頃から舜君を知ってるから、未那も心配なんだね。
「あ、うん。舜君はなんとか持ち直したみたい。暁とは仲直りって言うか・・・また付き合えるようになった・・・よ」
言った瞬間
「そう!良かったね。」
さっきの曇った顔が嘘みたいに明るい笑顔になって喜んでくれた。
「うん。ありがとう」
「それは、良かったんだけど・・・・あ、そろそろ行かないと」
「え!学校いくの?」
今日はサボるのかと思ってた。
「は!?行かないでどうするのよ」
「で、でも、あの・・・」



