大嫌いでも、大好きだから。


身体が自然に彼の方に向く。

梓の言葉に、
胸がドキドキした。


心配してくれているのだろうか。
あの梓が。

わたしのことを、
嫌っているはずなのに。


おそるおそる、
一歩彼に近付いた。


けれど。



「……それだけ」

そう言うと、
彼は保健室を出て行ってしまう。