いつになくポカポカと温かい胸の内。

そのポカポカ感が消えないうちに。

私は指をパタパタと動かし、小説の続きを書き記した。

コンビニの事。

プリンの事。

そして、約束の事。



500円は崩されて238円になってしまったけれど。

262円を付け足して、また明日から500円を持ち歩こう。

パソコンに向かいながら開けたミルクプリンが、私の気持ちを映し出すように揺れた。

今頃、彼の家でも同じように揺れているのだろうか。

──キラ。

彼を想うと、白の表面が光る音が聴こえた。



その日の夜、私は布団の中でいろんな事を考えた。

プリン好きなのかな。

甘党?

プリンを買う為にコンビニに来たのかな。

だとしたらあのルミエールも、自分だけの為に買ったものだったのかな。

家、近いのかな。

もしかして同じアパートだったりして?

そんなわけないか……。

雪男さんは、続きを読んでくれただろうか。

また明日、感想書いてあるかな。

次、いつ、雪が降るのかな……。