「何ですか?」

若い教員に囲まれている五十嵐を呼んだ。

「福田君、寝ちゃいそうよ」

五十嵐君は、福田君の顔を見るなり立ち上がり隣にやって来たと思えば福田君の立ち上がらせた。

「いっぱい呑んだんやな」

髪を撫でると福田の鞄と自分の鞄を手に持った。

「こいつ帰らせるんで先に失礼します」