『愛してた』
そう言った貴方の瞳が
その言葉が
嘘じゃないことを物語ってる
瞳は辛そうに歪んで…
あたしに同情なんていらないのに
最後なのに、
そんな優しさ見せないで
手を繋いで微笑んで
悲しいことも、楽しいことも
一緒に過ごした二人は
、もうこの世界に存在しないのね?
『愛してた』
分かってるから。
そんな悲しい瞳で、言わないで
『私も…』
そう言えば、貴方の瞳が揺れたから
先に続いたはずの言葉が言えなくなる
『愛してた』
そう言った貴方の瞳が
その言葉が
嘘じゃないことを物語ってる
『愛してた』
貴方と同じ、過去形で
そう言える日が来るには
あたしにはまだ…、時間が必要
それでも、貴方に言ったのは
幸せになってほしいから。
どうか、幸せに。
たとえあたしの隣に
貴方がいなくなっても、
幸せそうに笑う貴方がこの空の下にいてくれるなら…


