虹の世界

「今日は仕事でしょ?」


「アルバムの打ち合わせと……忘れた。ねぇ?」


「ん?」


「もう一回、駄目?」


頬に添えたままの指先を、そっと唇に這わせる。


「一回………だけ?」


意地悪そうに笑って。

俺の胸元をぎゅっと握って。


「もう一回したら、仕事行けなくなるかもよ?」


「それも良いかな。」


「良いかも。」


クスッと笑って瞳を閉じた。

合わせた唇は、すぐに熱くなる。

心の中の体温も、グッと上がっていく。

俺たちの恋は、ゆっくりと温度を上げ、想いを重ねていく。


「……くしゅんっ。……ごめん。」


「風邪ひいちゃうな。帰ろ?」


「うん。ねぇ?」


「最後にもう一回?」