「どうして……?」


どうして私に、指輪なんてくれるの……?


戸惑う私の心を見透かすように、彼はゆっくりと言葉を繋いだ。


「今日……あいつと別れて来た」


夢にも思っていなかった言葉に、私は目を見開いたまま彼の顔を見つめた。


「遅くなって、ごめん」


その彼の言葉には、今までの8ヶ月間の彼の想いが、全て詰まっているような気がして。


「嘘……」