「真希」


低く優しい声で名前を呼ばれ、私は彼の胸に埋めていた顔を上げた。


「これ」


そう言った彼の大きな掌には、金色のリボンが掛かった小さな白い箱。


「え、……?」

「クリスマスプレゼント」


まさか彼からクリスマスプレゼントを貰えるなんて思っていなかった私は、驚いて彼の顔を見返す。


「開けてみて?」


私は何も言えずに、かじかんだ震える指でその小さな箱を開けた。


「これ……」


それは、私の誕生石である小さな赤いルビーが入った、柔らかな曲線を描く銀色に輝くリングだった。