言いかけた言葉を喉の奥に押し留め、私は顔を上げた。

黙ったまま、彼の視線の先を追って振り返る。


「わぁ、きれい……」


広場の中央に大きな樅の木がそびえ立ち、色とりどりのライトがゆっくりと色を変えながら、眩い光を放っていた。



赤、黄色、青、緑――…


金色に輝く大きなボールのオーナメントと、それらに反射してキラキラと透き通った光を放つ沢山のクリスタルの星達。


眩い光を纏い、暗闇の中に浮かび上がるクリスマスツリーは、夢のように幻想的で。

私は思わず息を呑んで、ただただ、その光と色彩の暖かな煌めきに見惚れていた。