君を見ていると、僕はいつも想像力と創作意欲を掻き立てられた。


秋の深い陽光が縁取る整った横顔。

頬に落ちる、長い睫毛の影。

時折文章を目で追いながら開く、形の良い薔薇のような唇。


そして、ページを捲る度に細い腕の向こうに見え隠れする、豊かな膨らみ。


その全てが、僕の感性を刺激した。


僕は筆を走らせる。

一人の人物に、こんなふうに影響を受けるのは初めてだった。