私と彼の勤める会社は、元々は同じ会社だった。
数年前、業績の悪化を理由に、彼の所属する部門は本社であるうちの会社の傘下から切り離され、独立した企業となった。
それが今回の新製品の発売に伴い、販売シェアの広さから先方が開発した製品を、うちで販売することになったのだ。
彼とは新製品が発売されるまでの約半年間、月に2、3度顔を合わせた。
勿論全くの仕事上の繋がりだけで、個人的な会話をしたことは1度もなかったと思う。
そうしている内に予定通り無事に新製品が発売され、好調な売れ行きを見せる中、先方との最後の打ち合わせの日がやって来た。
『では、今後とも宜しくお願いします』
お互い短い挨拶が終わり、彼は上司と共に会議室を後にした。
数年前、業績の悪化を理由に、彼の所属する部門は本社であるうちの会社の傘下から切り離され、独立した企業となった。
それが今回の新製品の発売に伴い、販売シェアの広さから先方が開発した製品を、うちで販売することになったのだ。
彼とは新製品が発売されるまでの約半年間、月に2、3度顔を合わせた。
勿論全くの仕事上の繋がりだけで、個人的な会話をしたことは1度もなかったと思う。
そうしている内に予定通り無事に新製品が発売され、好調な売れ行きを見せる中、先方との最後の打ち合わせの日がやって来た。
『では、今後とも宜しくお願いします』
お互い短い挨拶が終わり、彼は上司と共に会議室を後にした。
