満足に栄養が行き届いていない少女の頬には、一筋の赤い線が浮き出ていた。


微かに鮮血が滲み、ぴりぴりとした熱を感じる。

が、それは少女にとって痛みと言えるものではなかった。


右手の甲で頬を拭い、空を見上げる。


強い陽射しが瞳を射し、少女は酷く目眩を覚えた。

鮮やかな色を身体に強く灼き付けるように、風が凪いだ午後だった。