お互いのメールアドレスを交換した私たちは、それから月に2、3度、食事をするようになった。


今考えると、どうしてそうなったのか理由はわからない。


3度目に食事をした週末の夜――

私たちは、この独り暮らしにしては広すぎる彼のワンルームのマンションの部屋で、身体を重ね合わせた。


その時の私は正直言って、彼のことが好きなのかまだよくわからなかった。

ただ好意を持っていることは確かだったし、私は昔から、好きだの愛してるだのそういうことを深く考えるのは苦手だった。


だからと言って、誰とでもすぐ寝るような軽い女ではない(と思いたい)。