最後のラブソング

ドキッ。

心臓が一回だけ鳴った。


え?何でこれだけでドキってなっちゃったの???

「華音~。トイレいこぉ♪」

「うん~。いいよ~」

あたしは桃子と一緒にトイレに向かった。

しくで髪をとかしている桃子から思いもよらない言葉が出てきた。

「ねぇ?さっきさ、翔に一瞬ドキってしなかった??」

「はぃぃぃ!?」

あたしは持っていたリップクリームを落としてしまった。

「動揺しまくり笑」

「え…。だってだって、席が隣なだけだし、ノート貸すのは普通じゃない?」

「あはは!華音って単純すぎ~!」