そして、結局俺は、龍に引っ張られるまま、急に計画された同窓会にいた。

隣には、夕貴がにこにこして焼酎のグラスを手にしている。


「元カノとは飲めない感じ?」


「いや、そんなんじゃないけど……夕貴こそ、元カレとなんて嫌なんじゃねぇの?」


「ん〜そうでもない。確信したし。」


俺より20㎝以上小さな夕貴は、くりくりした大きな瞳を俺に向け、やっぱりにこにこ笑った。


「確信?」


「そ。確信した。やっぱり悠ちゃんが好きだなって。」


「ぶはっっ」


ビールが口から鼻から………


「きったないなぁもう!」


おしぼりで拭きながらケラケラ笑う。

あの頃のまま。


「笑いすぎだろが。」


つい、本当につい、つられて笑っていた。