スタスタと歩き続ける先生の隣に並び

「おはよう」

164センチある私より更に長身の先生の視界に入るように覗き込みながら笑顔で言う。

一瞬その漆黒の瞳を私に向け、直ぐ前に戻す。

それだけで私の胸は高鳴る…


私、多田愛華(タダ アイカ)18歳は、
宇都木翔梧(ウツギ ショウゴ)先生25歳に
ずっと片想い中

そう、ずっと…

でもこの想いを伝えることは…きっと、ない…。