あの言葉を言われたから、3日

 前よりがんばって稽古に励んでいる

 いつもより、大丈夫かな?

 あの言葉からは逃げられないけれども

 いちいち過去を気にしている暇はない。

 前へ見ようと一生懸命がんばる。

 そんな時にだった。

 「不審者です!!生徒は直ちに脱出してください」

 不審者がきた。

 が、そんな放送など意味がなく。

 私のいるクラスに、きたのだった。

 「おい、手を上に挙げろ。じゃないと殺すぞ!!」

 みんなは言われたとおりに手を挙げる。

 ただ、私は違った。

 すっと動き

 蹴る!!

 鮮やかな、無駄のない動きに

 不審者はあわてるだけ。

 私はらくらくと不審者を倒した。

 後ろで圭兄も芽衣姉も由樹も棗も参戦していた。
 
 みんな驚いたような顔で立ち尽くしていた。

 「すげーよ」

 「やっちまえ!!」

 私たち、5人は正義のヒーローのような歓声を受けた。

 でも、放課後。事件は起こった

 「ねぇ、兎癒って化け物だよね」

 「分かる~なんか由樹君とか棗君はかっこいいんだけれど、兎癒はひっこんでろってかんじ」

 もともと2人は人気者。私は普通の生徒。

 これくらいの差は当たり前。

 でも、化け物・・・・・・・・・

 私はクラスの子達を守りたいだけだった

 まさか、「化け物」といわれるなんて

 信じられなかった