「いつも君をみているよ」
 「そんな悲しい目をしないで」
 「俺も悲しくなるから」

 「ねぇ。俺のこと信じて」

 
 そんな紙が宙を舞った

 空一色に、白い紙

 まるで、私には、天使が飛んだのかと

 一瞬、思った

 そのときの私は、

 人形じゃなくて

 ちゃんと、あの頃の・・・・・


 「兎癒」だったんだ。