双子は魔法使い!?

「今の時期は、難しいかも知れない」

そう言ったクロミさんに、
「そうか、魔法界も冬に入るもんなあ…」

俺は両手で頭を抱えた。

Dr.バギーは寒さが大の苦手で、冬になると南の地方に場所を移して診療所を開くのだ。

まるで渡り鳥みたいな生活をしている。

「とにかく、Dr.バギーを探し出して若返りを止める薬をもらってくるわ」

クロミさんが椅子から立ちあがった。

「なるべく早く頼む」

「わかったわ」

クロミさんが姿を消した。

「さて…」

俺は未だにワンワン泣いている未来を見た。

まずは、未来を慰める方が先だな。