双子は魔法使い!?

未来も結構料理の腕前をあげたなと、言っている場合じゃない。

「ちょっと生えたんだったらまだしも、バサッって」

俺の話に、クロミさんは嬉しそうに笑いながらこう言った。

「若返りの薬が効いたのね♪」

そう言ったクロミさんに、
「えっ?」

ポロッと、俺たちの箸から食べかけのコロッケが落ちた。

「わ、若返り…?」

何ですか、それ。

そう聞いた俺に、
「昨日ね、先生に魔法界でブームの若返りの薬をあげたの」

クロミさんが言った。

「あーげーたー!?」

俺たち姉弟の絶叫が響いた。

「私も愛用してるんだけど、効果は絶大で」

「いつ、あげちゃったのよ!?」

クロミさんの話をさえぎるように、未来が言った。