双子は魔法使い!?

「それじゃあ、遅れるなよ♪」

俺たちの前を先生がスキップで通り過ぎた。

他の生徒たちにも同じように、先生はハイテンションであいさつを返している。

あいさつをされた生徒たちは先生を2度見していた。

「カツラじゃ、ないよね?」

呟くように、未来が聞いた。

「いや、カツラだったらあのテンションなくね?」

俺たちはチャイムが鳴るまで、その場に立ちすくんでいた。


その日の夜、俺たちは未来手作りのコロッケを食べていた。

「えー、髪が生えたのー!?」

食べかけていたコロッケを落としそうになりながら、クロミさんが驚いたように言った。