双子は魔法使い!?

○o。クロミSide。o○

全く、あの子たちは相変わらずなんだから。

そう思いながらキッチンに視線を向けると、
「もうそろそろ結婚するんですよ」

あの子たちの担任の松井先生が言った。

「えっ?

…ああ、そうですか」

突然話しかけられ、戸惑いながらも返事をした。

「おめとうございます」

私は言った。

「ありがとうございます。

でも…」

ふうっと先生が息を吐いたかと思ったら、何故だが切なさそうな表情になった。

「嬉しくないんですか?」

そう聞いた私に、
「嬉しいんですけどね。

けど、僕はもう50歳なんですよ」

先生が言った。

「ご、50歳!?」

私よりも年下じゃないのよ!