双子は魔法使い!?

「ポン酢とごまダレ持ってくる♪」

未来がキッチンに向かった。

「いやー、本当に仲良しだな」

未来の背中を見ながら、先生が言った。

「えっ…ああ、はい」

俺は首を縦に振ってうなずいた。

「おば様の方もお美しくて」

そう言って、先生はクロミさんの方に視線を向けた。

「ありがとうございます」

クロミさんが丁寧に頭を下げた。

「ご両親は、確か海外の方で暮らしているんですよね?」

先生がクロミさんに聞いた。

「2人のご両親は…」

「ああ、はい!

海外で暮らしています!

ちゃんと連絡もとりあっています!」

話そうとするクロミさんをさえぎるように、俺は言った。