双子は魔法使い!?

「クロミおば様、お鍋まだー?」

未来がキッチンに入ってきた。

「もうそろそろかしら?」

「どれどれ?」

未来が鍋を覗き込んだ。

「ん、大丈夫♪

食べよっか♪」

俺は鍋つかみを両手にはめると、鍋を持ちあげた。

「気をつけてよ、過去」

「わかってる」

未来の声かけに返事しながら、鍋をリビングに持って行った。

「おー、きたかきたか!」

先生はパチパチと拍手をした。

拍手するほどの騒ぎか?

人間は本当によくわからない。

頭の中でブツクサ言いながら、コンロのうえに鍋を置いた。