双子は魔法使い!?

「それで、連れてきたの?」

クロミさんが言った。

「連れてきたのは未来ですよ」

白菜を切りながら、俺はため息混じりで言った。

「あなたたちの担任の先生なんでしょ?」

「そうだけど…」

未来と先生は楽しそうに話しながら、ガスコンロを出している。

「第一…」

俺は声をひそめた。

「正体がバレたら、どうするんですか?」

コソッと、クロミさんの耳元で話をした。

「その時は、何とかなるんじゃない?」

何ですか、その無責任発言は!

完ッ全に他人事じゃないですか!

いろいろとツッコミが出てくるが、言わずに飲み込んだ。