双子は魔法使い!?

彼女に視線を向けられた未来は、訳がわからないと言うように首を傾げた。

「単刀直入に言うわ」

副会長が目線を未来に集中させると、こう言った。

「会長に近づかないで」

バチッと、俺は何かを感じた。

会長に近づかないで…?

言われた未来は首を傾げている。

「もう1度言うわ。

会長、福田要に近づかないで」

意志の強い視線を未来に投げつけ、副会長がもう1度言った。

ちょっと待て!

「君、それは本気で言ってるのかい?」

俺が聞くと、
「あなたは黙ってて」

ギロリと、思いっきり彼女ににらまれた。

完全に俺はお呼びではないようだ。