双子は魔法使い!?

「でも一体誰が…」

そう呟いた未来に、
「私だよ」

第4者の声が聞こえた。

その声に視線を向けると、
「ママ!」

「おふくろ!」

「姉さん!」

俺たち3人の声がそろった。

フェンスのうえに座ったおふくろが煙管をくわえていた。

紫煙が風に揺れている。

「何でこんなことをしたの?」

未来がおふくろに聞いた。

「気まぐれかね」

しらばっくれたような態度で、おふくろが答えた。

「姉さん」

「戻すのは、私が決めることだよ」

クロミさんをさえぎるように、おふくろが言った。