双子は魔法使い!?

「刻印?」

俺と未来の声がそろった。

さすが双子と、のんきなことを言っている場合ではない。

「人間には見えない、私たち魔法使いだけにわかる刻印があるの。

会長さん、だったっけ?

彼にも、かけられた刻印があったわ」

そう言うと、クロミさんはコンパクトの鏡を出した。

鏡には、お昼の最中なのかパンをかじっている生徒会長が映っていた。

「見て、彼の首」

そう言ったクロミさんに、俺たちは鏡を覗き込んだ。

「ああ!」

その瞬間、俺たちの声がそろった。

生徒会長の首筋に、キスマークのような薄赤の刻印が見えた。