双子は魔法使い!?

「過去」

「ああ?」

「魔法」

未来が言った。

バレたか。

そりゃ、急に生徒会長が大人しくなったら誰だっておかしく思うよな。

そう思いながら、
「使ったよ、ほんの少しだけな」

俺は言った。

ほんの軽めに彼に魔法をかけたから、1分も経たないうちに元へ戻るだろう。

「ありがとね」

お礼を言った未来に、
「双子なんだからお互い様だろ?」

俺は笑いながら言った。

しかし、何で生徒会長のヤツが未来に告白したんだ?

とても自然現象とは思えない。

と言うか、思うこと自体間違っている。

親衛隊の中から誰か1人選べばいいのに。