「ブッ!」

入れた瞬間、未来が吐き出した。

「マズいんじゃん…」

そう言った俺に、
「今のはむせたの!」

涙目になりながら未来は即答した。

ガキかよ…。

「バカなもんだね」

第3者の声が聞こえた。

うんうん………えっ?

「ママ!」

「はあっ!?」

おふくろがちゃっかりと俺の隣に座っていた。

つーか、ちゃっかりと座るなよ…。

「まだ目玉焼きも料理できないのかい?」

そう言ったおふくろに、
「そのうちなれるわよ、ねえ」

未来が俺に同意を求めた。