双子は魔法使い!?

「まあ、そうじゃの」

早乙女が首を縦に振ってうなずいた。

「早乙女、お前は何がしたいんだ?」

俺は言った。

「何だって?」

早乙女の片眉がピクリと動いた。

「俺たちを知って、何がしたいんだ?」

そう聞いた俺に、
「知るも何も、わしゃぁわれたちと親しゅうなりたいだけじゃ」

ニヤリと、早乙女が口角をあげる。

「部外者の後藤夏生を利用してまでか?」

俺がそう言った時、
「例外だわ」

第3者の声が聞こえたので視線を向けると、
「――後藤…」

早乙女の隣に、後藤夏生がいた。