双子は魔法使い!?

「誰かに、利用されているんじゃないのかなって」

そう言った未来に、
「誰かって?」

俺は聞いた。

「早乙女くんとか、とにかく誰かに利用されていると思うの。

あたしの勝手な推測なんだけどね」

未来が答えた。

「なるほどな」

部外者を利用して俺たちを調べさせる――早乙女のヤツなら、やりそうな方法だ。

おそらく俺たちの正体を調べて、それを世間にバラすつもりだろう。

あるいは、それを使って俺たちを脅すか。

どっちにしろ、ずいぶんな手口を使ってくるな。

詐欺師顔負けだ。

そう思いながら息を吐いた後で、
「未来」

名前を呼んだ次に、俺はこう言った。

「あいつと、対決をしようか」