双子は魔法使い!?

「けど、何かおかしいと思うんだ」

そう言った未来に、
「えっ?」

俺とおふくろの声がそろった。

おお、親子…と、変なことに感動する俺の方がおかしいと思った。

「だって…他のクラスの子に、届け物を頼むのかな?

同じクラスの子に頼めばいいのに」

そう言った未来に、
「それは、彼女が俺たちの家を知っていたからだろう?」

俺は答えた。

「知っていたとしても、おかしいじゃない」

未来の言うことは確かだ。

本当だったらクラスメイトの役目のところを、何故か彼女がその役目をやっていた。

「あたしね、思うの」

真剣な表情で、未来が言った。

「何を?」

俺は聞いた。