俺たちの周りを囲むように、フワフワと取り出したものたちが浮かんでいた。

「未来」

俺は未来に声をかけた。

「んっ…ああ、ありがとう」

未来がレモンティーとコップをつかんだ。

「俺も」

そう言ったのと同時に、コップに入ったレモンティーが差し出された。

「言うと思った」

コクリとレモンティーを飲みながら、未来が言った。

さすが、双子だなと思った時だった。

ピーンポーン

チャイムが鳴って、俺たちは顔を見あわせた。

「先生かな?」

声をひそめて、未来が俺に言った。