双子は魔法使い!?

「――ママ?」

未来が言った。

ママ?

ってことは、まさか…!?

「まあ、ずいぶんと狭いところに住むんだね」

白に近い金髪の髪に、それを取り囲むように紫煙が漂っている。

その人物は、俺たちの双子の母親ことゆずきだ。

今日も偉大な魔女としての鋭い威厳を、この部屋に放っている。

「これでも我が家のトイレと同じくらいの広さよ」

未来が言った。

へえ、ここはトイレと同じくらいの広さか…。

言われて見れば確かにそうだな。

「トイレ…まあ、マシなもんかね」

おふくろが息を吐いたのと同時に、煙を吐いた。

彼女のキレイな指先には、愛用の煙管があった。

と言うか、トイレと比べるな!